1月13日(日)稽古日誌

皆様、こんにちは!
本日の稽古日誌はキムこと、金井が担当させて頂きます!

新年が始まって、仕事や学校が平常運転モードになっていますが、皆様お疲れではないですか? 私たちも仕事や学校の合間を縫って2月の公演へ向けて稽古中です!
来て頂けるお客様のために、全身全霊で
この作品を作りあげていく予定ですので、是非会場へ足を運んで頂けるとさいwidgy


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ロビン「ああ、なんてことだろう」
ナンシー「どうしたの? ロビン。まるでライ麦畑みたいな顔色よ」
ロビン「やあ、ナンシー。Mr.キム氏の部屋に来てみたらこの有様さ。彼、死んでるみたいなんだ。見ろよ、こんなに穏やかな顔しちゃってさ」
ナンシー「まあ、それは大変だわ。死因に心当たりはないの?」
ロビン「さあ、僕が唯一心当たりがあるとすれば、僕と彼は年末に釣りに行ったんだ」
ナンシー「あら、まるでアカプルコでのクルージングみたいな素敵な話ね」
ロビン「ナンシー、さっきから君の例えは
よくわからないな。とにかく、彼と僕は釣りに行った。そこで彼は、フグを38匹釣り上げたんだ。そして、その場で38匹のフグを丸呑みにしたんだ」
ナンシー「逆によくここまで生きてたわね」
ロビン「とにかく、ポリスメンを呼ばないといけないと思うんだ。そうだろう、ナンシー?」
ナンシー「まって、何か書きかけのものがPCにあるみたいよ。ロビン、これをご覧なさい」
ロビン「なんだいこれは? ケイコニッシ? と読めるけど、何を書くものなんだい?」
ナンシー「ロビン、あなたはもっと日本のことを勉強するべきだわ。ケイコニッシは、SNS経由で来た読者の悩み相談に答えるものなのよ」
ロビン「ああ、ナンシー。君は素晴らしい。Mr.キム氏の遺志を、僕たちで引き継ごう」
ナンシー「ええ、そうしましょう。それが一番の供養になるわ」
ロビン「でも不思議だな。Mr.キム氏はSNSなんかやっていないと思うんだけど…。ナンシー、本当に悩み相談なんか来てるのかい?」
ナンシー「黙って、ロビン。世の中には何が起こっても不思議はないのよ」

Q.私の悩みは、字が下手なことです。字が下手なことで、読み間違いをされることも少なくありません。どうしたらいいでしょうか?(東京都・シイタケさん・48歳)


ロビン「これは重大な悩みだね」
ナンシー「そんなの簡単よ。この写真をご覧なさい」

ロビン「なんだいこれは? TEAM909主宰のbobson氏が、ホワイトボードに字を書いているだけじゃないか」
ナンシー「わかってないわね。これは字を書いているんじゃないの。字を書いているように見せかけて、口から出す気迫で字を念写しているのよ」
ロビン「参ったな、ナンシー。君は天才だよ!」
ナンシー「思った通りの字が書けるから、字の汚さに悩むことはなくなるわ。ただ、この能力を身につけると体重が100キロ近くなるという欠点もあるのよ」
ロビン「そういう場合はどうすればいいんだい?」
ナンシー「絶食するしかないわ」
ロビン「絶食かあ」

Q.私の家には、霊が出ます。ついこの前も、鍋を火にかけたまま8時間外出したら、家が全焼してしまいました。今はミズーリ川の土手で生活しています。これは霊の仕業だと思いますので、霊の退治方法を教えてください。(カリフォルニア州・ピーナッツさん・28歳)


ロビン「この人がうかつなだけじゃないの?」
ナンシー「何を言ってるのロビン。これは悪質な霊の仕業よ。私の見立てによれば、ヨーロッパに伝わるサタナキアと呼ばれる悪魔がこの現象を引き起こしているわ。魔術や悪魔学について記した、グリモワールと呼ばれる文献を読めば、さらに理解が深まるわよ」
ロビン「ナンシー、僕は本を読むと自動的に寝てしまうんだ」
ナンシー「あなたに読めなんて一言も言ってないわ。私がこれから退治の方法を教えるから、ロビン、あなたもメモをとっておきなさい」
ロビン「まったくわからないけど、わかったよ」
ロビン「これはTEAM909のあきちゃんの写真だね」
ナンシー「彼女はツインテールにしているわね。けどこの髪型は、魔除けの髪型としても知られているわ」
ロビン「初耳だよ」
ナンシー「髪を2つに分けることで、地獄の支配者・ベルゼビュートと同じ力を手に入れられるとされているの。また、この写真をご覧なさい」
ロビン「すーちゃんの写真じゃないか」
ナンシー「彼女のポーズをよく見て。これは強力な精霊を呼び寄せ、自らの支配下に置くことのできるポーズなのよ。プルスラス、アモン、バルバトスといった精霊を呼び寄せることができるわ」
ロビン「もうわけがわからないよ」
ナンシー「このムロ君、フジ君達はわかってやっているのかしら…。この2つのポーズは、キリスト教における7つの大罪と比肩する悪魔の一柱、ベルフェゴールを表すポーズなのよ。まあ、これらの対策をとることで、向こう2000年程度は霊を恐れることはなさそうね」
ロビン「君の書いていること、全部Wikipediaから引っ張ってきてるだろ」

Q.面白い演劇に最近出会えていません。どうしたらいいでしょうか?(北海道・フランチェスカさん・56歳)


ロビン「もう露骨に宣伝していこうよ」
ナンシー「そうね。そんなあなたには、このお芝居がいいんじゃないかしら」

ナンシー「今一番の注目はこれね。観た後は、心をぐっさぐさにやられること間違いないわ」
ロビン「そうだね。僕も観に行くよ。そして観劇の後は、程良く熟成したピノを二人で飲もうじゃないか」
ナンシー「行ってらっしゃい」
ロビン「いや、ナンシー、君t」
ナンシー「行ってらっしゃい」
ロビン「…」
ナンシー「さあ、そろそろ締めのポエムよ」

バージニア州の赤いワイン

それを飲むのはあなただけ

ロビン、あなたは素敵な目をして

ワインを口に含んでいるの

付け合わせには赤い生ハム

「燻製された生ハムだよ」って

あなたはいつも私に囁く

でもあたしは思うのよ

燻製している時点で既に

そのハムは生ハムじゃないわ

けどあなたはそういうと怒る

ちょっとどうかと思うくらい怒るのよ

そう、それがバージニア

イーグルスの『デスペラード』を聴きながら

私はそんなことを思ったわ

ナンシー「さあ、終わったわ。これが日本のケイコニッシよ」
ロビン「ああ、ナンシー。まったく君はエクセレントだ!」

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