どーも、僕です。
あ、主宰のBobsonです。
寒い日が続いていますね。
水道管が凍ってしまい、朝水道からお湯が出なくて困ってます。
蛇口をひねりっぱにすると、1時間ほどで解決するのですが、朝お湯船に浸かりたい僕は、そのために早起きしなきゃいけないのがしんどいです。
寝坊した日に、こうなりゃ水風呂だ!
っつって入ったら寒中水泳レベル。
死ぬかと思いました。ただ目は覚めた。
緊急事態宣言の延長で、また色々と大変ですが、心まで寒くならないように頑張りましょう。
4月には公演ができることを信じて。
①ラジオ体操&体幹
②発声
③ジップザップ
④滑舌選手権
⑤リーダー当て
⑥演技の「フィルター」のお話
⑦シーン練習
①〜③はいつも通りなので、割愛。
あ、ひとつだけ。
最近、ジップザップのレベルが上がっております。
この間、人数が少なくて、ひさびさに私も参加したら、ついていくのがしんどかったです。笑
私の衰えもあるでしょうが、それ以上にみんなのレベルアップを感じました。
④滑舌選手権
滑舌のトレーニングでした。
早口言葉対決ですね。
「伝染病予防病院予防病室 伝染病予防法」
という早口言葉から、
予防防防ぼ防防
ヨボボーボボーボボ
某はじけキャラみたいな、ものが誕生したりしておりました。
⑤リーダー当て
1人の動きとセリフを2人がコピーして、誰が発案の演技かをあてるもの。
「同じ台詞を、同じトーン、同じ動作でやったとしても、当然ながら、印象は違うと思います。
それはもって生まれた、見た目や声質などの部分です。
その印象の違いこそが「個性」のカギを握っていると思います。
明日、リーダーを、当てる側のひとは、その台詞が誰が演じるかでどのように印象が変わったか、という視点も含めてフィードバックをしてあげてください。」
という指示だけを出して、
あまり口を出さずに見ていたのですが、
やりながらみんなが気づいていたことは
・そもそも自分で自分の演技を再現できない
・リーダーがマネする人にイメージを共有できていない
・マネするはずなのに無意識にオリジナルの動きを足してしまう
などの問題が発生し、3人の演技がそもそも統一できないということでした。
私は常々、舞台上で無意識に動いてはいけないという話をするのですが、こういう短時間の、たった一言のセリフですら、人間というのは気をつけていないと無意識が出てしまうんですよね。
演技はリアクションなので、
まわりが変われば自分も変わらなければいけない
という、「変容性」
と演出から、それいいね、と言われたことをしなければならない、「再現性」
という相反する2つのことを、常に意識してやらなければならないので、とっても大変ですよね。
いい気づきの機会になりました。
⑥演技の「フィルター」のお話
多分こんな話をする劇団さんは少ないんじゃないかなぁと思います。特に社会人劇団は。
私が広告や映像に普段携わってるからこその発想なのかなぁと。
なんの話か簡単にいうと、
『演技の勉強をストイックに続けていっても、
それだけでは「いい役者」にはなれませんよ』
というお話です。
演技の世界というのは、スポーツと違って、
技術があれば上がっていけるという世界ではありません。
演技の技術がド下手でも、活躍してる役者さんはいっぱいいます。
技術だけであがっていこうとするのは、
お笑いでいうと、正統派漫才でM1チャンピオンを狙い続けるようなものです。
かっこいいですけど、茨の道です。
キャラクターを売っていく方が確実な道と言えるでしょう。
賞レースに出てこなくてもテレビに出てる人はいっぱいいますからね。
そしてテレビに出て、認知が高まると、それまでウケなかったネタがウケたりするんです。
認知大事。
単純接触回数が増えると人はその人に好感を持つ可能性が高いです。
拘って年間1本しか作品に出ない役者さんと、拘らず月1で作品に出まくっている役者さんの技術力が同じだと仮定した場合、
後者の役者さんの方がお客さんから「いい役者」と思ってもらえる確率が高いです。
演技が下手だと言われる俳優さんも、たくさん作品に出てるうちに、プロ目線で見ると実力なんて変わってないのに、みなさんから「○○うまくなったよねー」とか「△△に出てた○○は好き」とか言ってもらえるようになります。
技術を磨くことも大切ですし、うちでもまあまあ厳しくやっていますが、それと同時に、「自分の顔を売る」ことも役者として、とっても大切なことです。
楽しんでもらえるお客さんは増えた方がいいに決まってるので、みなさん、顔を売りましょうと。
特に社会人劇団は公演を打てる回数が少ないですから、その1回の重さを考えてほしいですし、客演とかも積極的に行って欲しいですし、もっと小さなところで言うと、SNS等を有効活用して、もっと自分を知ってもらった方がいいよ。
という座学ですね。
⑦シーン稽古
シーンによっては、
詰めていく段階に入ってきたので、
自由に泳がせていた役者たちに「枷」をはめ始めました。
「枷」というのは、「負荷」とも言いかえられます。
役者がそれぞれ自由に動いて演技をするだけでは、その作品には統一感が生まれず、役者の意志はあっても、作品の意志が希薄になります。
そこに作品の意志をもたせるために、
この「枷」をはめていくのですが、
なかなかみなさん苦しんでおりました。
1番簡単なところでいうと、
ここはお客さんに、こういう立ち位置の配置で見せたい、というもの。
専門的な用語でいうとミザンスってやつですね。
役者さんの立ち位置。
どう動けば感情を表現できるか
キャラクターの関係を表現できるか
他の役者さんの動線の邪魔にならないか
これを指定するだけで、役者さんの頭の中には、
・このシーンの時はこの立ち位置にいかなきゃいけない
・このシーンは座らなきゃいけない
なんてことが生まれて、それで肝心の演技が疎かになってしまったりするんですね。
ミザンスには全て意図がありますから、ミザンスによって困ってしまう役者は
・動く時にあまり意図を考えられていなかった
・自分の意図と演出の意図がズレた時に修正が追いついていない
・ミザンスが決まると、それまで感情で動けていたものが機械的になってしまう
などが発生しているいうことになります。
役者さんのこうしたい、という感情(インナーボイス)は、「表現」として形にすることで初めてお客さんに伝わります。
ちゃんと「表現」にしてあげるのは演出のお仕事ですね。
考えて考えて考えて
動いて動いて動いて
そしたらだんだんそれが感覚になっていきます。
いい作品になるように詰めていきますよ。
奥深くて、楽しいですねー。
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